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食品印刷プリンターの選び方とは?上手な使い方についてもご紹介

食品印刷プリンターの選び方と上手な使い方

業務用食品印刷プリンターは、可食インクを使用してクッキーやケーキなど様々な食品に印刷できる優れもの。イラストや写真を食品に印刷できれば、会社のノベルティグッズの制作やイベントグッズに大活躍します。しかも焼きゴテや製版を必要としないため、ローコストで運用できるのも嬉しいポイントです。こちらでは、企業向けに業務用食品印刷プリンターを選ぶときのポイントについてご紹介いたします。綺麗に印刷するための工夫やアイテムもご紹介いたしますので、食品印刷プリンターの導入を検討している方はぜひチェックしてみてください。

食品印刷プリンターの選び方

業務用の食品印刷プリンターを選ぶときは、どのような点に注目すればよいのでしょうか。企業向けにおすすめしたい食品印刷プリンターで特に注目してほしいのが、サイズと印刷速度です。サイズは会社での設置場所、印刷速度は作業効率やコストに影響を及ぼします。どのような違いがあるかを知り、自身の会社に合った食品印刷プリンターを見つけましょう。

【食品印刷プリンター】サイズで選ぶ

プリントチョコレート

業務用の食品印刷プリンターには、いくつか種類があります。例えば、オリジナルケーキ作りにぴったりな可食フィルムを制作するためのプリンター、チョコレートやクッキー、マカロンなどに直接印刷することができるプリンターなどです。同じタイプのプリンターでも、プリント範囲や印刷したいものの素材の厚みによって機械本体のサイズは異なります。A4サイズに対応している小型タイプから、コンベア付きの中型タイプ、大量生産向きの特殊タイプまでと様々です。加えて、高さ調節機能がついていたり、モニターを備えていたりするタイプもあります。また、対応可能な可食インク数によってもサイズや重量は変わってくるでしょう。小型サイズのメリットは、狭いスペースにも設置しやすい点です。一方、一度に作ることができる数量が少なくなるため、小ロットの商品を手掛ける場合に適しています。小型サイズを検討しているようであれば、A3ノビサイズ以下のものを選ぶとよいでしょう。

ご家庭で使うようなインクジェットプリンタと同じ形をした、可食シートのような薄いものにのみ印刷ができるプリンターもあり、使い方は限定されますが非常に安価です。また機械によっては、プリンター部分とトレイ部分を分離させることも可能で、分離ができることでそれぞれ軽量となるため、設置場所の移動が簡単に行えるものもあります。不具合があった場合はプリンター部分だけをすばやく交換することも可能です。大型サイズのメリットは、作業効率をアップするための機能が充実している点でしょう。

通常、インクジェットで高速印刷をする場合は、家庭用のインクジェットプリンタとは違う「ラインヘッド」というインクジェット方式を用いることが多いです。ラインヘッドは、固定されたプリントヘッドの下にベルトコンベアがあり、連続して流れてくる素材に高速で印刷をするプリンターです。食品工場など生産ラインを組んである現場などでは生産ラインのコンベアに直接設置し使用する大量生産向きのプリンターが主流となります。企業向け食品印刷プリンターとして重視したいのが、非常時の業務への影響ではないでしょうか。もし機械トラブルが発生した場合、復旧に時間を要すると会社の損失が大きくなるため、フレキシブルに対応ができる企業を選ぶと安心です。

【食品印刷プリンター】印刷速度で選ぶ

7色シート

作業効率重視でプリンターを選びたい場合は、印刷速度は外せない要素でしょう。企業向け食品印刷プリンターを印刷速度に注目して選ぶ場合は、高速タイプがおすすめです。印刷速度は、1度に印刷できる数量や範囲、使用する可食インクの色数、インクジェット方式によって変わることが一般的です。例えば、生産ラインで使用されるような分速40メートルのラインに接続して使用できると記載されている機械であったり平なトレイの上に素材を置いて印刷するフラットベット方式にてA2サイズを約2分というメーカーもあったりします。使用する可食インクによって速度が変化する場合は、7色モードで約2分20秒、4色モードで約1分10秒といった具合です。

機械やメーカーによっては詳細に記載がない場合や、表示の仕方が異なるケースが多いため、実際に稼働状況や完成品を見てみることをおすすめします。機械の種類やメーカーによりますが、インク構成は4色モードと7色モードのどちらかで使用することが多いです。加えて、可食インクの種類も合成色素インクと天然色素インクのどちらかを選択します。当然ながら、印刷速度が早くなることで作業効率が格段にアップしたにも関わらず、品質が低下してしまっては意味がありません。可食インクの種類によっても印刷速度は変わるため、求めるクオリティーと作業効率を叶えることができるかに注目して、会社にとって使い勝手のよい機械やメーカーを選びましょう。

食品印刷プリンターの上手な使い方

どんなに優れた食品印刷プリンターを導入しても、また素晴らしいデザインの印刷データを用意したとしても、印刷がズレているようでは、残念な仕上がりになってしまいかねません。印刷ズレを防ぐためには、コツがあります。メーカーによっては、補助アイテムを使用することでズレをなくすことが可能です。プリンターの機能を100%発揮できるよう、食品印刷プリンターの使い方のコツをチェックしましょう。

【食品 印刷プリンター】ズレずに印刷するコツ

閃いた時の指

食品に印刷を施すにあたり、注意しなければいけないことが印刷位置です。クッキーやチョコレートなどの小さい商品はもちろん、ケーキの表面に貼り付ける可食フィルムについても、印刷がズレてしまっていては見た目を損ねてしまいます。もし会社で使用する贈答品やイベントで使用するものであれば、印刷ズレをしているようでは、会社の印象に関わる問題となるでしょう。また、子どもの写真を使用した誕生日ケーキ用のチョコレートであれば、印刷ズレがあってはせっかくの記念日が台無しになってしまいます。

食品への印刷は失敗したらやり直しができないため、印刷ズレを減らすことは会社のコストダウンにもつながるでしょう。印刷ズレの原因に多いのが、印刷設定の間違いです。そのほかにも、搬送ローラーに不備があるなどの機械自体の消耗でも正しい印刷ができない可能性があります。印刷がズレるようであれば、まずは設定や機械不備がないかをチェックしましょう。食品印刷プリンターによっては、印刷時に位置ズレを防ぐための装備を設けているケースがあります。

例えば印刷機の下に昇降テーブルを設置できるタイプであれば、実際に食品に印刷を始める前に昇降テーブルの上に用紙を置き、その紙に画像の印刷データを使用してプリントをします。次にプリントした画像の上に印刷したい食品を置き、同じ印刷データでプリントをすれば位置ズレを防ぐことが可能です。また、テンプレートを用意する方法もあります。印刷をしたい食品の数量分のマス目のデータと、マス目に合う画像データを用意しましょう。昇降テーブルの上に用紙をセットしたら、まずマス目データを用紙にプリント。そして、マス目に合わせて食品を並べたら、画像データをプリントします。同じ食材を使う場合や印刷数が多いときに、生産性アップにつながるでしょう。

【食品印刷プリンター】テンションガイドを利用する

チェックと指

食品印刷プリンターのメーカーによっては、テンションガイドと呼ばれる、食品を置く位置を示すシートが装備されているケースがあります。テンションガイドの大きさがA4サイズであれば、A4以内の印刷が可能で、印刷可能範囲に収まる大きさの食品、あるいは数量を1度にプリントすることが可能です。また、印刷用データを作成する際は、印刷可能範囲に合わせる必要があります。テンションガイドの大きさによって、1度にプリントできる数量や範囲が変わるため、生産性と直結する要素といえるでしょう。企業向け食品印刷プリンターを選ぶ際は、テンションガイドについてもチェックしましょう。

テンションガイドは印刷可能範囲を示すものですが、もちろん本体のどこに取り付けるかは決められています。取り付け位置が違っていたりたるんだりしてしまっては、印刷ズレの原因になりかねません。たるみなく印刷面に対して並行に取り付けることができれば、高さを揃えるためのガイドとしても有効でしょう。取り付けの際のポイントとしては、テンションガイドの向きを間違えないこと、説明書あるいは本体に取り付け場所の目安が示されているため、ズレのないように丁寧に作業することです。テンションガイドの取り付け作業は、プリンターの前に立った状態で行うことが多いかと思います。

そうすると目線が斜めになってしまい、正しい位置に取り付けることは難しいです。必ず真上から確認しながら設置するようにしましょう。テンションガイドの張り替えを行う際に、張り替え用の吸着シートを使用するケースがあります。吸着シートにはテンションガイドの取り付け箇所のガイドがついていますので、張り替えをラクにしてくれるでしょう。ただし、吸着シート自体がズレたりたるみがあったりするようでは本末転倒ですので、丁寧かつ慎重に作業をしましょう。

※弊社ではテンションガイドは採用しておりません。

食品印刷プリンターは多様なラインナップが揃っているMastermindへ

Mastermindでは、多種多様な業務用食品印刷プリンターをご提供しております。食品印刷プリンターには、様々なバリエーションがあります。本体サイズも小型のA4サイズから大量生産向きの特殊型まで対応しているため、プリンターを使用する場所や希望する生産能力に合わせて選択するとよいでしょう。食品印刷プリンターをはじめとする、あらゆる印刷機器に精通するプロ集団Mastermindが企業向けに業務用食品印刷プリンター選びのお手伝いをいたします。食品印刷プリンターの導入をご検討中の方は、お気軽にお問い合わせください。

 
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